南郷アートプロジェクト2019|見つけに行こう、まだ知らない南郷を。

プロジェクト01
島守ダンス映画製作プロジェクト
prologue
プロローグ

軽口(かるくち)

このシーンは、島守荒谷地区のおじいさん、おばあさんたちから聞いたこんな昔の思い出をもとにしている。

新井田川水系の恵みを受けている島守盆地の各集落。荒谷の子どもたちは、ご近所さんである高山地区や門前地区の友だちと川沿いを登下校していました。集落を分けるのは今も使われている馬場橋です。学校帰り、ここまで来たら別れのあいさつは、「荒谷のキツネ!」「門前のモッコ!」「高山ゲェロ!」。

『モッコ』は、土砂やたい肥などを運ぶ袋のようなもの。おそらく採石場が近くにあったことから“門前”の言葉の響きにかけて言っていたのでしょう。『ゲェロ』はカエル。つまり子どもたちは、別れ際、あいさつがわりにお互いにからかいあっていたのです。

『モッコ』は、土砂やたい肥などを運ぶ袋のようなもの。おそらく採石場が近くにあったことから“門前”の言葉の響きにかけて言っていたのでしょう。『ゲェロ』はカエル。つまり子どもたちは、別れ際、あいさつがわりにお互いにからかいあって、軽口(かるくち)を言いあっていたのです。

不習地区は不習岳のふもとの丘陵地で、水田が広がる島守にあって畑作が中心の集落。コメが取れないからヒエ酒でも飲んでおけ…と、ここまでくると、けっこう刺激的なごあいさつ!けれども別に集落間の仲が悪いわけではなく、高山から門前・荒谷地区に多くの女性が嫁ぐなど、さかんに交流が行われていました。

(出典:南郷アートプロジェクト「荒谷のものがたり」、文:ばばみほこ ※一部改変   
 https://www.nangoartproject.jp/special/story06


今回、おじいさん、おばあさんの思い出を演じてくれたのは島守中学校の生徒3人。この3人が橋の上で、摩訶不思議なキツネ(?)、モッコ(?)、カエル(?)と出会う。演じる上で唯一困ったのは、「島守弁」が発音できないこと。今では消えゆく「島守弁」を残そうと、地域でも様々な活動が行われている。

出演:田村一行・塩谷智司・小田直哉(大駱駝艦)、島守中学校生徒
ロケ地:赤穂土橋