南郷アートプロジェクト2019|見つけに行こう、まだ知らない南郷を。

プロジェクト01
島守ダンス映画製作プロジェクト
prologue
プロローグ

島守の風景

この映画のタイトルにある「さいじき(歳時記)」とは、元々、四季の事物や年中行事などをまとめた書物のことであり、今は俳諧・俳句の季語を集めた本のことを指す。この映画も人々の営みと共に、四季の風景を記録している。

冒頭の島守神楽のシーンに続いて登場するのは、鷹ノ巣展望台からの「朝もや」。島守は「朝もやの里」と呼ばれ、定かではないが、かつて平家の落人が、このもやに身を隠したのではないかという話もあるらしい。もや越しに臨む集落は、どこか現実のものではないような、神秘的なものに見える。

秋といえば紅葉。紅葉狩りにおすすめなのは、撮影を行った市民の森不習岳、そして世増ダム周辺。世増ダムでは、期間限定で屋形船も運行し、湖面からの紅葉という珍しい風景を拝むことができる。島守ではないが、道の駅なんごうのそばのカッコーの森エコーランドも紅葉のビューポイントだ。

自然の豊かさが際立つ春から秋の風景と対照的に、冬は大地が身を潜めているような、静まり返った白い雪景色となる。白一色となった島守盆地は、改めてここが厳しい雪国だったことを思い出させてくれる。雪が溶け、春になるまで、人々は静かに待ち続ける。

そして、また春になり、季節は巡っていく。